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(昨日の続き)
私はツワリがひどい方で、一日中車酔い・船酔いしているようなしんどさ。
日に何度も吐き寝込んでしまうほどです。
それが何週間も続きます。
赤ちゃんの心臓が止まっていてもまだお腹にいる間はツワリはおさまりません。
妊娠6週目頃から始まったツワリ。
流産の発覚、流産確定の診察、赤ちゃんを取り出す手術までの何週間もツワリは続き寝込んだまま。
何も出来ないもどかしさの中、食事の用意や片付けは母と隣に住む姉が全て担ってくれ、家族それぞれが家事を手伝ってくれました。
自分が動けない時に
子どもの世話や食事の用意など委ねることができる人のいる事が
本当にありがたいと思いました。

✲✲✲

流産後の処置は、1度目の流産は茫然とした状態の中勧められるままに手術をし、後であれで良かったのか?という後悔がありました。
赤ちゃんを無理矢理引き離したような気持になったからです。
2度目は流産になった週数が早くて子宮内も小さかったことと、まだツワリも軽かったこともあり、進行流産になるのを待って自然に流れてくるのを待ちました。
リスクは、重い腹痛と大量の出血があり、それがいつやってくるかわからないこと。
大量の出血があるため貧血や驚いて倒れてしまう人もいて危険があること。
完全に排出されず残留物があれば結局は手術が必要になること。
それでも、1度目の後悔があったから今度は自分の手で受け止めてあげたい、と手術は選択しませんでした。
家で1ヶ月ほど待ってようやく、重い腹痛が起こり、トイレに入ると滝のような本当に大量の出血で、出血多量で倒れるんじゃないかと思いました。
赤ちゃんの入っている袋が見当たらず、見逃したのかと思いましたが、病院で診てもらうと、子宮の端っこに引っかかっていたそうで、その場で先生が取り出してくれ、赤ちゃんサイドの検査もしてもらえました。
幸運にも残留物もなく手術の必要もありませんでした。
今回3度目の流産は、とにかくツワリがピーク時のしんどさでずっと続いていて、これ以上長く続くのは耐えられなかったので手術を選択しました。
1度目の手術は、手術が終わると同時に麻酔から爽やかに目覚め、術前処置も術中術後も全く痛みがないという素晴らしい手術でしたが、
正直なところ
今回の手術は麻酔の副作用で嘔吐したり腹痛があったりと、もう手術は嫌だなぁと思いました。
でも自分でした選択なので後悔はありません。
手術をするか、自然に流れてくるのを待つか、週数にもよりますが先生と相談しながら自分で選択するのがどちらにしても後悔がなくて良いと思いました。

✲✲✲

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数週間前に、夫の実家へ帰省して実家の方面にあるお寺に夫の厄除け参りへ行く小旅行を家族で計画していましたが、私が行けなくなったため、夫と長男だけで行く事になりました。
長男初めての二人旅。
3歳の次男はまだ起きた時に私の姿が見えないと泣きますが、5歳の長男は私がいなくてももう寝起きできるようになっていて、帰省の間もグズッたりせず、皆と和気あいあい、とても良い子で過ごせていたそうです。
そして厄除け参りで、誰も何も言っていないのに
「お母さんの体が良くなりますように。」
と小さな声で拝んでくれていたそうです。
長男の優しい気持ちに涙が出ました。
お父さんと二人旅が出来るくらい大きくなり、人を心配して思いやる気持ちを持てる子に成長したんだな、と嬉しく感じました。

そんな中で私の誕生日も迎え、
メッセージをくれた夫の実家や義兄夫婦、友人たち、手術の日に駆け付けて来てくれた私の叔父叔母、そしてそばで見守り助けてくれる姉夫婦と家族、
皆の支えを感じ、流産は悲しいけれど、支えてくれる周りの人たちがいる。
私は幸せ者だなと感じています。

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by foretoileblog | 2018-02-28 12:00 | vie quotidienne