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ブレイブ~群青戦記~

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誰かのために戦うこと
誰かを思う気持ち
若者のそういう姿が詰まった映画でした。

映画コメンテーターの有村昆さんが『有村昆のシネマラボ』で本広監督をゲストに迎えた時に
「伝説に残ると思うんです。
あのラストシーン。
(中略)偶然というか奇跡というしか言いようがない
神がかったラストシーンだった・・・」
と話しておられましたね。
天外者にしても
家康さまにしても
春馬くんとその役柄が現実と重なって感じる部分が多く
あのラストは何とも言えない涙が出ました。

高校生たちが戦国時代にタイムスリップするという話で、
高校生たちがパニックに陥る中
春馬くん(松平元康役)が登場すると空気が締まる。
すごい存在感でした。
元康自身も19歳と若く未来を夢見つつも
後の徳川家康になる役柄なので表情や眼差し、話し方、佇まいに
威厳というのか、風格や人間の大きさが滲み出ている。
素晴らしかった。
光り輝いていました。
なんて美しくてかっこいい若殿様なんだろう、と感動しました。

うまく伝えられない春馬元康様のことをすごく的確に書いてくれているライターさんがいらっしゃったのでぜひ読んでみてください。↓

相田冬二さん
https://qjweb.jp/column/47923/

磯部正和さん
https://www.agara.co.jp/article/111886

本広監督がインタビューで
「三浦さんは素晴らしい方でした。普通、俳優なら自分のラストシーンは見せ場ですから、しっかり印象を残したいと考えるものだと思いますが、今回はご本人の提案でセリフがありません。全体の流れを考え、そこでは何も話さない方がいいのではないかとおっしゃったのです。それでセリフを全部なくしました(※1)。
そばにいる蒼(新田真剣佑)は涙を流していますが、実は台本には泣くと書いていないのです。春馬さんの思いに芝居を全部ぶつけたマッケンの自然な気持ちだと思います。(2021.3.7映画board)」と話されていた。
テレビ放送があったブレイブ特番の中でも監督は「(その春馬くんのラストシーン)めちゃめちゃいいんですよね。語らないのにすごく表現されてて、あ、言葉じゃないんだな、こういうの。」と。
※1(なくしたセリフは別のシーンに持って行ったそうで、それは元康がお墓の前で蒼を奮い立たせる二人のシーン。そのシーンもすごく良いシーンになっていました。本広監督が、「カットかけるのを忘れるくらいいいシーンでした。」と。)

また、「(春馬くんとは)一緒に(映画を)創った感じがありますね。」と仰っておられました。
『天外者』の田中光敏監督も
「最高の同志を得たという感じ。
真っすぐでいいヤツですごい役者。」
「役者と監督というのはどこかしら距離があるものですが、彼はさりげなくその距離を縮めてくれる。
(中略)一緒に作品を作ってくれたんですよね。」と。
『真夜中の五分前』の行定勲監督も
「相棒のような存在。
人間としてこんなに美しい人間がいるんだと思うくらい完璧な男だった。」と・・・

出会った全ての人を大切に想う人。
職人気質で、才能に甘んじず
努力を絶えずし、
最高の作品を作るために
真摯に取り組んできた春馬くんだからこその言葉。



あぁ、また観に行きたい・・・。

ブレイブ~群青戦記~
■キャスト:新田真剣佑、山崎紘菜、鈴木伸之、渡邉圭祐、三浦春馬、松山ケンイチ
■監督:本広克行
■原作:笹原真樹
■脚本:山浦雅大、山本透

by foretoileblog | 2021-04-10 15:00 | culture